活動内容

 全世代型防災教育を推進するためには、防災教育を指導する防災リーダー育成プログラムと防災教育受講側の年代などに応じた各種の防災教育プログラムが求められます。そこで、本センターでは、指導者育成と受講する側に立った以下の8つの防災教育・研修プログラムを用意しています。

・小中学生教育プログラム・高校生教育プログラム・学生防災リーダー研修プログラム・外国人研修プログラム・地域防災士研修プログラム・教職員研修プログラム・産業界BCP研修プログラム・福祉関係者研修プログラム

 以下に、それぞれのプログラムの概要を示します。


小中学生教育プログラム

自分ひとりでも命を守れ、地域の一員としても命を守れる教育

 小学校高学年対象ならびに中学生対象のジュニア防災リーダークラブを設置しています。防災キャンプや防災まち歩きなど各種防災プログラムの実践を通して、初級から中級クラスのジュニア防災リーダーを育成します。防災に取り組んでみたい児童・生徒の積極的な参加を期待しています。

高校生教育プログラム

自分たちで何ができるか、自発的に考えられる教育

 高校生向けの防災リーダークラブの教育研修プログラムです。防災教育に関する実践力を身に付けて高校を卒業すれば、社会人や大学生などとして地域や組織の防災に関わる機会が増えることが予想されます。そこで、将来、地域の防災リーダーとして活躍できる実践的な防災教育に取り組んでいます。実践力を有する防災リーダーを目指す高校生の積極的な参加を期待しています。

学生防災リーダー研修プログラム

ひとりひとりが知識と行動力を持った活動ができるリーダーに

 松山市内の大学生向けの教育研修プログラムです。防災士資格を取得した学生が学生防災リーダークラブを結成して、地域や小中校などでの各種の防災活動にリーダーとして主体的な活動を展開しています。本プログラムでは、何よりも指導力と実践力を身に付けることを目的としています。卒業後は、身に付けた防災リーダーとしての資質を活用しながら教員、地方公務員、企業人などとして地域防災の推進に活躍しています。多くの大学生の積極的な参加を期待しています。

外国人研修プログラム

松山の在住外国人が、安全に身を守れる教育

 国際観光都市である松山市には多くの外国人が居住するとともに外国人観光客が滞在しています。愛媛大学に在籍する留学生を中心に防災アンバサダークラブを結成し、外国人向けの防災教育活動に積極的に取り組んでいます。多くの留学生や、外国人向けの防災教育に関心ある方の参加を期待しています。

地域防災士研修プログラム

組織の成長段階に合わせ、現場教育につながるリーダー育成

 松山市は全国一の防災士を擁しており、地域防災訓練や各種防災教育が活発に行われています。本プログラムでは、地域防災や学校防災の先頭に立つ指導者を育成しています。極めて実践的で効果的な防災活動に取り組んでいます。多数の方の参加を期待しています。

教職員防災研修プログラム

学校の安全性を高め、地域と連携し学校で犠牲者を出さない教育

 児童・生徒の命を守るために、また、児童・生徒に防災教育を行うために教職員対象の防災研修プログラムが求められます。そこで、防災士資格を取得している教職員を対象に、各種の実践的な学校防災研修プログラムを開講しています。受講後は、学校での防災教育の中心的役割を担うようになります。多数の教職員の受講を期待しています。

産業界BCP研修プログラム

企業の危機管理とBCPの作成につなげる教育

 大規模災害やテロの発生、また、感染症蔓延などで企業の事業継続に支障をきたす場合があります。これらの突発的事態発生に対して、事前に事業継続計画(BCP)を策定しておくことが重要です。本センターでは、BCP策定推進のために研修プログラムを用意しています。多数の参加をお待ちしています。

福祉関係者研修プログラム

個人を尊重した、災害時のマニュアルづくりにつなげる教育

 多くの災害弱者を抱えている福祉関係施設では、念入りな防災対応が求められます。避難訓練や地域の関係機関や住民との協力体制など一つとっても、繰り返し訓練し、課題を絶えず解決しておくことが必要です。また、福祉関係施設同士の協力関係も求められます。本センターでは、福祉関係者と共に防災に関する効果的な研修プログラムの開発に取り組んでいます。多数の関係者の参加を期待しています。